むし歯治療
当院では、患者さまの立場に立って、分かりやすい説明、丁寧な治療、選べる治療法にはご提案をし、しっかりとご理解をいただいた上で治療をいたします。
患者さまの歯やお口の中の将来を考えた上で、選べる治療に自由診療の範囲が適している場合にはご提案もいたしますが無理強いをする治療のご提案は致しません。ご安心下さい。
治療に関しては、患者さまの状態に合わせて治療します。
緊急的に「歯が痛い」や「歯が折れた」などの時には応急処置をして、まずは腫れが引いてから治療を始めます。
ご了承下さい。
虫歯治療も選べる時代
歯の治療もどんどん新しい技術や材料が生まれています。
当院では保険診療の治療(主にプラスチックの材料や銀歯)はもちろんですが、セラミックやジルコニア、金と言った自由診療(保険外診療)の治療にも対応しております。
院内にパンフレットなどもご用意しておりますのでお気軽にご覧下さい。
ご希望の方は治療の前にお申し頂けるとありがたいです。また、患者さまの治療する歯の部分や使う個所(強度や硬度、噛み合わせなど)のことを考慮し、ご提案をさせて頂くこともございますが、無理強いするようなご提案はしませんのでご安心ください。
保険の歯と自由診療の歯
歯は原則的に1度削ってしまうと元には戻りません。
さらに言えば、小さく削った虫歯も再発リスクは80%以上、つまりほぼ100%です。
これに対してどうやってその期間を長くして削っては詰め、削っては詰めて最後には失ってしまうリスクを抑える方法が、日々の正しいブラッシングと歯の定期検診、そして歯石除去などの歯のクリーニングです。
歯のクリーニングは保険内で可能です。期間の目安としては3か月~6か月に1どは受診して欲しいです。
当院でのクリーニングの回数はお口の状況にもよりますが、定期的に行っている方は1回もしくは2回ほどです。
銀歯と金歯、どっちが良いの?
結論から言うと金歯です。
理由は歯に対する密着度が圧倒的に高いので、被せ物として隙間が全然違います。
保険適用の銀歯(アマルガム)はあくまで保険適用の材料なので安価ですが再発リスクは最も高いです。ですので銀歯が悪いとは言いませんが、定期的な検診とメインテナンスは必要です。
当院では、銀歯でもなるべく長く持つように削る個所は最低限に配慮し、抜歯はなるべくしないよう努めますが判断として抜歯した方が良いときはきちんと抜歯を勧めます。
※抜歯しないことで隣の歯を悪くしてしまい、どんどん歯が悪くなる・抜ける・抜かなくてはならない場合が多々あります。
また、他の歯と同じように真っ白で自然なセラミックやジルコニア(保険適用外)といった被せ物もあります。
従来のセラミックの弱点であった3倍近くの強度を持つジルコニアオールセラミック(保険適用外)という人口の被せ物の歯も作ることが可能です。
保険の詰め物(インレー)
保険内で作ることが出来るパラジウム合金の詰め物です。
一般的に保険診療の場合、小サイズ~中サイズの虫歯はこのインレーで対処します。
メリットは安価であるところ。
デメリットは時間経過で金属が溶け出し、歯茎が黒ずんだり金属アレルギーを引き起こす可能性があります。密着度が最も低いため二次的虫歯になりやすいです。
※保険適用外であるゴールドインレーや、白い自然な色合いのハイブリットインレー、ガラスセラミックインレーなどもあります。(治療する個所によって金額が異なります。詳しくは歯科医師にお問合せ下さい)
虫歯の進行段階と治療法
CO(ごく初期の虫歯)
歯の表面であるエナメル質が少し溶けて、白く濁っている状態です。
まだ歯に穴はあいておらず、痛みなどの自覚症状がないため、気が付きにくいのが特徴です。
歯科医院での治療の必要はなく、適切なブラッシングやフッ素塗布などの予防処置で再石灰化を促し、治癒させることができます。
C1(エナメル質に達した虫歯)
歯の表面のエナメル質が溶け、黒く穴が開いている状態です。
この段階では虫歯がエナメル質のみにとどまっているため痛みはほとんどありませんが、冷たいものがしみることがあります。
この場合、虫歯である部分を削り、プラスチックの詰め物(コンポジットレジン)をします。
治療法:コンポジットレジン(CR)修復
期間:1~2回程度
C2 (象牙質に到達した虫歯)
虫歯がエナメル質の下の層の象牙質まで進行した状態です。
象牙質は柔らかく虫歯の進行が速いため、虫歯の穴の見た目よりも中で大きく虫歯が広がっていることも多くあります。
冷たいものや甘いものなどを食べたときにしみるようになり、ときどき痛むこともあります。放っておくとどんどん進行してしまうので、なるべく早めの治療が必要です
麻酔をして虫歯部分を削ったあと、コンポジットレジン(CR)、またはインレーによる修復を行います。
治療法:コンポジットレジン(CR)修復、またはインレーによる修復
期間:1~2回程度
C3 (神経に到達した虫歯)
むし歯が神経まで進行した状態です。
何もしていなくてもズキズキした痛みが生じ、時には食事も難しくなることもあります。
一度神経に虫歯菌が感染すると、神経を残すことは出来ません。必ず炎症が起きてお痛みが出るので、神経を抜く治療(根管治療)が必要になります。また、根管治療後には被せ物をします。
〈根管治療〉
期間:2~5回程度〈被せ物〉
期間:2~3回程度
C4 (シーフォー:歯根まで達した虫歯)
むし歯が歯根まで達している状態で歯のほとんどがなくなっています。
この段階では神経はすでに死んでいることが多く、根っこの部分も虫歯に侵され、感染していますから歯を保存する事が困難になります。
抜歯して、ブリッジ、入れ歯、インプラントなどの治療を行います。
治療法:抜歯
期間:歯を抜くこと自体は1日で終わりますが、その後の予後の状態次第では数回通院してもらう場合もあります。