歯周病治療
- 歯磨きをした後にウッドピロスを歯ブラシに付けて歯肉を優しくマッサージします。
- 歯ブラシは柔らかいものを使用しましょう。歯ぐきに負担を掛けない程度のマッサージで十分です。
- 時間はお口の中を2分~5分程度で十分です。
- うがいは終わってから行ないましょう。
- 液はたっぷりつけてください。常に付け足しながら磨きます。
付け足す回数は上顎で4~5回、下額4~5回。上下で10回程度が好ましいです。 - 1歯に対し2~4秒は磨きましょう。
- 図のように青い部分の歯周ポケットをしっかちと磨きます。
- 歯ブラシは強く押し当てるのではなく、優しく毛先が触れる程度でじゅうぶんです。
短い所の歯には30度くらいの角度を目安に、長い歯の所派0度くらいの角度を目安に磨きましょう。
- ブラッシングは【横みがき】です。縦みがきはNGです。
毛先を歯肉に突き刺して磨いてはいけません。
1本1本丁寧に、左右歯の1本分くらいの振り幅で小刻みに磨きながら隣の歯に移動していってください。
歯周病は歯槽膿漏とも呼ばれ、むし歯と並んで日本人の成人80%が羅漢していると言われる歯周病ですが、歯を失う最も多い原因の病気です。
ちなみに歯周病で歯を失う原因の50%が歯周病です。
歯周病とは歯周病菌による病気です
歯を失っていく流れとしては、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットに歯垢(プラーク)や歯石にはびこる歯周病菌が歯ぐきにダメージを与え、歯を支える組織を破壊するというものです。
むし歯菌は歯を溶かし、歯周病菌は歯ぐきを破壊します。厳密には歯ぐきを破壊するというより、歯ぐきを支える骨を吸収し、その骨を減少させていくというのが正しい認識です。
進行に気付かない歯周病
口臭が気になる、臭い
お笑い芸人さんと芸能人のご夫婦も「旦那の口がドブのように臭い」という発言で笑いを誘っていましたが、歯は見る限りホワイトニングもされていて美しいように見られる場合も歯周病が進行している場合があります。
歯肉が腫れている、ムズムズする
これは「進行に気付かない歯周病」の特徴に対し、気付いている症状なのでなるべく早く歯医者さんに行くべきです。
歯ぐきから血が出る、膿が出る
完全に問題が起きています。おおよそ歯周病もしくは治療した箇所の虫歯の再発なども考えられます。
歯がグラグラする、歯が伸びたような気がする
歯ぐきが下がっているのではないでしょうか?
こちらもなるべく早く歯医者さんに行くべきです。
この他に、「ネバネバする」や「硬いものが食べづらい」などは何かしら問題があると言えます。
「歳を取ってきたからだ」で、終わりにせず、正しく正常な口腔内環境であれば歯は生涯使えます。
歯周病治療の流れ
歯周病は保険診療内で治療が可能です。
①歯周組織検査
歯周ポケットの深さや、歯の動揺(揺れ具合)を測定します。
レントゲンでの撮影でも診断を致します。必要に応じて口腔内写真を撮影し、患者さまに画像で認識していただきながら歯周病の進行度合いの説明や治療結果をお伝えしていきます。
②スケーリングと歯磨き指導
スケーラーという歯ぐきや歯のにこびりついている歯石を除去します。
また、歯垢(プラーク)を通常の歯磨きでどれくらい付いているのかを認識してもらうために染め出し(磨き残しがピンクになって分かるタブレット)を行い、正しい歯磨きの仕方や、ご自分の苦手としている歯磨き部分の場所を指導します。
③歯周外科的治療
上記の段階で改善が難しいと判断された場合は、歯ぐきの奥深いところまで歯石が残っていると考えられます。
この場合、麻酔をして歯肉を少しめくった状態にして歯石を除去します。
これを行なわないと根本的な治療にならない場合があります。
※これらは時間や回数がかかる場合がありますので、状態をしっかりと患者さまにお伝えして、納得の上で治療を進めるのでご安心下さい。
こうならない為に、2ヶ月~6ヶ月に1度は歯のクリーニングをお勧めします。
歯周病改善の歯磨き液 ウッドピロス
当院では、歯周病治療に柿の天然成分で出来たウッドピロスを推奨しています。
改善率95%(治癒率ではありません)という高い効果と安全性に加え、持続的な口臭を抑える効果もあります。
少し苦いのが欠点ですが多くの歯科医院で導入されております。
ウッドピロスの使用方法
当院ではウッドピロスを歯周病治療と改善指導に使用いたします。
これは柿渋歯磨き液です。多くの歯科医院で取り入れられている歯周病対策の歯磨き液です。
ご自宅で歯磨きの終わった際にお使い下さい。口腔内で歯周病菌が住みにくい環境を作ります。
磨き方
ゴシゴシと磨かずにシャカシャカとすばやく動かして磨いてください。
※ウッドピロスは塗り薬ではありません。塗るのではなく磨いてください。
優しく磨くことで液がポケットの中に入り、汚れを浮かせて取り除いてくれます。
コツは歯ブラシの毛先がいつも歯の列に対して平行に移動していくように磨くことです。
上手くできていない磨き方の特徴
① 液の量が少ない
液は常にたっぷりと歯ブラシに含ませた状態で磨くこと。途中で何度も付け足しながら磨いてください。
② 液が古い
製造年月日から3か月以内で使い切って下さい。
③ 液が薄まっている
液を付けるとき、容器が歯ブラシに触れてしまうと歯ブラシの水分が逆流して、ウッドピロスが薄まってしまいます。
④ 磨く時間をかけすぎている
1歯2~4秒。
歯が全部そろっている方の場合は上の歯全体で1分、下の歯1分が目安です。
⑤ 強く磨きすぎている
歯ブラシの毛先が触れるか触れないかぐらいで優しく当てて、シャカシャカとすばやく動かしてください。
⑥ 歯ブラシが正しい場所に当たっていない
歯と歯の間をしっかりと磨いて下さい。
⑦ ほかの市販の歯磨き粉や口腔洗浄液との併用で拮抗作用が出ている
ウッドピロスと他の歯磨き粉(特に歯周病対策として売られているもの)を併用すると悪くなることがあります。
液をたっぷりと付けて磨けばウッドピロスだけでも汚れを落とすことが出来ます。
あくまで当院では歯周病治療の改善にウッドピロスを推奨していますが強制するものではありません。
患者さまご自身を尊重いたしますので、興味のある方はお気軽にご質問下さい。
ご自分に合わないな…とお思いの場合は医師またはスタッフにお申し付けください。
ご家族で「お口がちょっと匂う!」や「食べることで困っている」、「美味しく食べることがつらそう」という方がおりましたら、是非1度検診を勧めてください。
なかなか自分では行こう行こうと思っていても行かないのが歯医者さんでもあります。
歯医者さんは困ってから行くのではなく、日々の生活の健康のために通うようにしましょう!